Lカルチニンが不妊に効果があるって本当?
不妊の原因は様々です。
なんとなく不妊といわれると
女性側に原因があるようなイメージがついてまわりますが、
現在は男性女性ともに半々割合で
双方に原因があると言われています。
加齢とともに男女問わず精子や卵子の数が減っていったり
精子に元気が無くなってきたり、
卵子の質の低下を招くと言われていて
これが不妊に関係すると言われています。
今回のタイトルに出てくる
「Lカルチニン」は質のいい精子や卵子を育てるのに一役買ってくれるそうですが
本当でしょうか。
今日はそこのところを探ってみます。
Lカルチニンとミトコンドリアの関係
人の無数にある細胞内の器官であるミトコンドリアは、
赤血球以外のすべての細胞に存在しており、
通常1つの細胞に400個程度ですが、
特に卵細胞には多く10万個程存在しているそうです。
ミトコンドリアは糖質や脂質をエネルギー源としてますが
このL-カルニチンは脂肪をミトコンドリアに運ぶ役割を担っています。
ミトコンドリアに脂質が入ると脂肪分が燃焼します。
L-カルニチンをサプリメントなどで摂取することにより、
脂肪が多く燃焼されるのでダイエットサプリメントとしても
活用されたりしています。
Lカルチニンがどう不妊に効果的なの?
Lカルチニンが脂質をミトコンドリアに運ぶと
ミトコンドリアの活動が活発になります。
ミトコンドリアは精子の中に存在し
精子のエネルギー代謝を促す役割を担っています。
また卵子の質を高めたりしてくれます。
つまり、
“ミトコンドリアが活発に活動すると
精子は活発になり卵子の質も向上するので、
結果的に妊娠する上で大事な土台作りができる”
というのが不妊に効果があると言われている所以ですね。
ちなみにL-カルニチンは20代を過ぎたころから減少し、
30代、40代では不足しがちになります。
Lカルチニンが不妊に効果的だという医学的な根拠?
でも本当にLカルチニンが不妊に効果があるのか?
結論から言うと医学的な根拠はありません。
といより、現時点では明確な効果が確認できていないそうです。
Lカルチニンは脂質をミトコンドリアに運んで燃焼させることは
確認されていますが、
直接精子や卵子の質を上げることは医学的には解明されていないんですって。
Lカルチニンは1日の摂取上限が1000㎎と定めらており、
実際1000㎎毎日摂り続けた人の中で
自然妊娠出来たという人もいれば
逆に不妊治療専門病院で“今までで卵子の質が一番低下した”と
言われた人もいます。
100%効果があるとは言えず、
医師によっては“気休め程度なら飲んでもOK”という人もいるくらいです。
トータル的な栄養素の摂取が必要
Lカルチニンの不妊への効果は医学的な根拠は無くても
ミトコンドリアを活発にさせることは確認されています。
代謝を促し体を元気にすることは
妊娠するための第一歩です。
しかし妊娠を本気で目指すならLカルチニンだけでなく
妊娠しやすい体づくりを目指し
必要な栄養の摂取や生活習慣の改善が大事になってきます。
妊娠しやすい体づくりにおいて必要となる栄養については
他のトピックの記事でも書いていますので是非読んでみてください。
※関連記事
不妊でもあきらめない!赤ちゃんが欲しいなら今すぐ実践すべきこと
Lカルチニンが直接不妊に効果があることは
現段階で医学的な根拠はありませんが
体を若く保ったり体調を整えるうえでは
必要な補助栄養素です。
妊娠を目指している妊活中の人は
体調を整えるために必要なものはどんどん取り入れて
まずは基本的な妊娠しやすい体づくりを目指していってみましょう^^